結晶塗装(ちぢみ塗装)とは、通常の表面が滑らかな塗装と違い、ざらざらとした独特のちぢみ模様を形成する特殊な塗装です。一般的に、自動車やオートバイのエンジンヘッドカバーなどに使用されます。エンジンヘッドカバーはとても高温になる部分なので、通常の塗装だと劣化がおきやすくなります。結晶塗装は、塗装後に専用のブースで高温焼き付けを行う塗装法なので、エンジンルーム、エンジンパーツなど高温になる部分に塗装をしても劣化が少なく長持ちします。また、結晶塗膜の塗装面積が上がるためエンジンの静粛性向上が期待でき、機能性とデザインに優れた塗装となっております。
結晶塗装(ちぢみ塗装)とは、塗料を塗った直後は滑らかで艶がありますが、焼き付け乾燥を行うことで塗装表面にたくさんのシワが寄るようにちぢれるのが特徴です。このちぢみ模様の大きさは、塗膜の厚さで決まります。大きめの模様にしたい場合は厚く塗り、細かい模様にしたいときは薄く塗ることで独特の意匠性を得ることができますが、塗膜が薄いと模様が出にくいので注意が必要です。塗装によってただ色をつけるだけではなく、触った感じもザラッとしているので、風合いまで塗装で作り上げる事ができます。